河原城風土資産研究会
〒680-1242
鳥取県鳥取市
河原町谷一木1011
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河原城だより

その八 【三・五・七】

2012年5月29日

みなさん、こんにちは~。                                              今日は前回の予告通り「八上比売の生誕地はここだ-!!! ………ったかもしれない」篇にいきたいところですが、6月3日のバスツアーでもご案内する内容ですので それまではチョット休憩ということで、今回は古事記の最初からお話したいと思います。

「天地(あめつち)初めて発(ひら)けし時、高天原(たかまのはら・たかまがはら)に成りし神の名は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)……」から始まる古事記・上巻(かみつまき)の本文、このフレーズを聞いただけでワクワク・ドキドキするのは私だけでしょうか!?

宇宙が出来てまだ間もない時、時間も音も光も星もない天も地もなく混ざり合っていた空間が、天と地に初めて分かれ始めた時、高天原(たかまのはら・たかまがはら:天上界)に神が現れます。たったこれだけの1行の文章の中に語りつくせないほどの摩訶不思議が隠されています。

「天地初めて発けし時」なんてスゴクないですか!? 21世紀の科学力をもってしても解明できない宇宙の初め“ビッグ・バン”を想像させる書き出しは、古代日本人がどうして知り得た知識なのか!? そして「高天原」という発想。単に天上界と言うだけではなく縦(高さ)+横(広がり)+時間の3次元の世界を認識していると考えるのは深読みでしょうか!? そして、次がとっても日本人らしくて大好きな表現(考え方)なんですが、「成りし神の名は」これですよ、コレ!!西洋のように神が万物の創造主であり唯一絶対無二の存在というのではなく、森羅万象の中からというか一部として自然と生まれた、これが「成る」ということであり日本の神々の「化成する神」もしくは「物実(ものざね)」の考え方です。だから日本には八百万(やおよろず)の神が存在するのです。古代人は生まれてきたこと、生きること、死んでいくこと、死んでからのことまで全ての事に感謝し、そこには何かしらの力(目に見えるもの、見えないもの全部)が働き、神の存在を感じながら生活していたんだろうなぁ~と想像できるのです。 私個人としては無宗教なんですが、八百万の神の存在はな~んか感じてしまうんですよね~(*U_U*)

やっぱり倭心のDNAが私の中にも受け継がれてるんでしょうね。

話が長くなりましたが、出だしのトコだけでも熱く語ってしまう私でした。これじゃあ なかなか進まないんですが、みなさん あきれないで最後までお付き合いくださいねー!!

こんな風に天之御中主神のあとに、高御産巣日神(たかみむすひのかみ)、神産巣日神(かみむすひのかみ)が成りました。「この三柱(みはしら:神様は一柱二柱と呼びます)はみな独神(ひとりがみ)として成りまして、身を隠したまひき。」とあります。 この三柱の神様たちはどんな神様たちだったんでしょう? 天之御中主神は天上界の中で中心的な最高神。高御産巣日神は天上界(皇室系)の創造神。神産巣日神は地上界(出雲系)の創造神。 独神というのは性別もなく単独神で系譜を持たない身には見えない神のことで、いつの間にか居なくなった(身に見えないだけで私たちの傍にちゃんと居るんですけどね)という意味です。

このあと どんどん神様たちがお生まれになりますが、続きはまた次回でお話しますね。それでは今日はこのへんで~(*^▽^*)ノシシ (おっちー)

2012年5月

2012年5月28日

2012年4月

-古事記編纂1300年記念企画-陶芸展「古代神々の立像」

2012年5月26日

人形作家の影井典子さんの作品展「古代神々の立像」を開催します。陶芸ファンの方はもちろん、古事記初心者の方も影井さんが作り出す独創的な古事記の世界を、ぜひお楽しみください。

※ご好評につき、展示期間を11月4日(日)まで延長致しました。

≪影井 典子さんプロフィール≫

1956年 京都に生まれる
2006年 人形造りを始める
2008年 いなば姫窯の佐藤先生に学ぶ

<受賞歴>
2008年   山陰新協展初入選
                 第51回 新協展(東京)初入選
2009年 第51回 山陰新協展鳥取市長賞受賞
                 第53回 鳥取県展奨励賞受賞
                 第52回 新協展(東京)入選
2010年   第53回 新協展(東京)入選
2011年   第54回 新協展(東京)入選

-古事記のマンガ・イラストコンテスト 作品募集-

 

今年は古事記1300年記念として、河原城ではたくさんの展示・イベントを企画しております。

鳥取では”まんが博”も開催され、たくさんの観光客の皆様や地元の皆様に楽しんでいただきたいです。

そこで、今回河原城では古事記とマンガのコラボ企画『古事記のマンガ・イラストコンテスト』を開催します!!

《テーマ》古事記の中の好きな場面や地域の神話・伝説などをマンガやイラストにしてご応募ください。

応募方法は、河原城のHPから応募用紙をダウンロードして下さい。

応募用紙のダウンロード開始は、8月15日(水)からです。

※作品1点ごとに応募票を添付し、どの場面か、またはどんなストーリーかの説明を必ず明記してください。

《応募期間》平成24年8月15日~10月15日必着です。

入選作品は平成24年11月上旬~12月末までお城山展望台 河原城2階イベントホールにて特別展示いたします。

ご不明な点は「河原城 風土資産研究会」までお問い合わせください。


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