河原城風土資産研究会
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かわはらまる得情報局

ー民俗行事「釜焼き」で暑気払い!!ー

2013年7月30日

今月22日(月)に民俗行事を語る会のみなさん主催の民俗行事「釜焼き」が民俗資料館で開催されました。(民俗行事の早口言葉みたいですね)去年は日程が合わなくてお休みした河原城のスタッフも今年は運営に参加しました。

毎年、7月の暑い時期に開催されるこの「釜焼き」は、旧暦6月15日(現在の7月中旬から下旬)に「釜焼きの餅」を作って神様にお供えし、家族も食べて休養・暑気払いをする習わしです。       また、旧暦6月は「水無月(みなづき)」といって水不足になる時期で、水神様に「釜焼き」をお供えして「稲作の豊穣」を祈願したものと考えられます。

この日は、水に関係のあるところに行くことは「禁忌(いみごと)」と避けられていました。子供たちも、河童(かっぱ=カワコ坊主)に水の中に引き込まれたり、「尻子玉」を抜かれると大変怖れて、この日ばかりは絶対に川遊びをしませんでした。しかし、「釜焼きの餅」を食べて行けば大丈夫だと言い伝えられ、子供たちは餅を食べてから川に出かけたそうです。

そんな「釜焼き餅」のレシピをご紹介しますので、みなさんも一度おうちで作ってみてください!

1.新しい小麦粉を練って団子にし蒸す。(現在は、白米で餅をついて作ります)2.餅団子の中にあんこをいれて茗荷(みょうが)の葉でくるみ、鉄釜や鉄板で焼く。

とにかく暑い時期に“かまど”を使っての調理は大変です。

蒸し上がった白米を昔ながらに杵と臼でついてお餅を作ります。河原城の新人男性スタッフが初めての餅つきに挑戦です。慣れないと合いの手のお母さんと息が合わなくて大変です。

つきあがった熱々のお餅を素早く丸めて中にあんこを詰める作業も、慣れないとお餅が固まったり、あんこが飛び出したりと、これまた河原城の若い女性スタッフは悪戦苦闘していました(≧▽≦;)今日のあんこは民俗行事のメンバー手作りの小豆と空豆のあんこです。抹茶色の空豆のあんこはほんのり甘くてとっても美味しいですよ。

そして茗荷の葉を巻いて焼きます。またまた熱さ+暑さとの戦いです!茗荷の葉を巻くのにも謂れがあって、昔から祝い事に”縁起もの”として使われていたようです。

さあ、そうこうしている間にあゆっこ園(幼稚園)の子供たちがやってきました。昔ながらの民俗行事を子供たちに体験してもらうのが目的の一つです。みんな順番に恐る恐る餅つきに挑戦した後はお待ちかね、みんなで「いただきます!!」

「ごちそうさまでした!!」さあこれで、みんな水遊びしても大丈夫だし今年の夏も元気に過ごせるよ!!

まだまだ暑い日が続きますが みなさん体調にはくれぐれも気をつけて、元気に夏を乗り切りましょー!!

それではまた お会いしましょう~(*^▽^*)ノシシ (おっちー)


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