「古事記」と言うと「日本書紀」と並んで“記紀”と呼ばれる日本の最古の歴史書だということは みなさんよくご存じだと思いますが、なんだかチョット敷居が高い気がしますよね~。 なにを隠そう、うちのスタッフたちも難解にして摩訶不思議な“古事記ワールド”に悩ましい日々を送っています。(笑)「実は私もそうなんですっっ!!」とおっしゃる みなさんに、耳より情報です。今とっても解りやすくて面白い解説本がたくさん出ているんですよ♪ ビギナーズの方にチョットだけご紹介しますね。(と言いつつ、このところ忙殺されているワタクシは最近の解説本は持っていませんが…)
まず、御紹介したいのは角川文庫のビギナーズ・クラシックス日本の古典「古事記」です。この本は書き下し文・現代語訳・解説・写真やイラストでの説明と初心者でも抵抗感なく入っていけるような工夫がありがたいですね。また、目次はそれぞれのエピソードごとにキャッチーなタイトルがつけられていて、思わず読んでみたくなりますよ♪ ただ、古事記全文は掲載されてはいませんので あしからず。
次は講談社学術文庫から出ている次田真幸(つぎた まさき)氏著「古事記」(上)(中)(下)です。これは初心者から上級者まで幅広く読まれている正統派の古事記本だと思います。やはり、書き下し文・現代語訳・解説・イラストや図表での説明で全文を丁寧に解説しています。
次に紹介したいのは文春文庫からの三浦佑之(みうら すけゆき)氏著の「口語訳 古事記 神代篇」、「口語訳 古事記 人代篇」、「古事記講義」です。「口語訳 古事記 神代篇・人代篇」は数年前に出版され、とても話題になったのでご存じの方も多いと思いますが、語り部のような翁が話し言葉で古事記を読み聞かせているかのようで、ほのぼのとした雰囲気が癒されますよ~(*U_U*) 「古事記講義」は専門的に掘り下げて解説したもので初心者にはチョット難しいかもですね。
次は青春出版から出ている瀧音能之(たきおと よしゆき)氏著の「古事記と日本書紀でたどる日本神話の謎」です。「記紀」と称される日本の2大歴史書を総合的な観点から比較検証しながら、それぞれの魅力を謎解きをしながら読み解いていく興味深い1冊です。瀧音能之氏は古代史、中でも風土記や地域史などの資料から出雲や神話の研究者として多数の著書があり、上記の他に「伊勢神宮と出雲大社」、「流れがどんどん頭に入る・一気読み!日本史」、「出雲からたどる古代日本史の謎」など、古代史に興味のある方には是非お勧めしたいものばかりです!
最後に、これも「記紀」の比較解説本ですが青春出版の坂本勝(さまもと まさる)氏監修「地図とあらすじでわかる・古事記と日本書紀」です。みんながよく知る神話のヒーロー・ヒロインから、みんなに知ってほしい知られざる神話のお話をイラストや図表・写真などで解りやすく解説しています。
さあ、みなさんはどれから読んでみますか!? 古事記編纂1300年のこの機会に日本人の心のルーツを探す旅にご一緒してみませんか!? (おっちー)